【実態調査】セルフホワイトニングFC市場、2024-2025年に「3〜4割が閉店」か?
【結論】体感ベースではあるものの、2024年〜2025年にかけて全国のセルフホワイトニングFC店舗は「3〜4割が閉店」している可能性が極めて高い。
これは、具体的な数字にすると
200〜300店舗規模が市場から消滅したことを示唆します。
なぜこのような厳しい推計に至るのか。本稿では、その根拠をストレートに説明します。
■ なぜ「200〜300店舗閉店」という推計が妥当なのか?
1. 大手FCチェーンの大量閉店(公表・可視ベース)
2024年〜2025年にかけ、複数の主要セルフホワイトニングFCブランドが、加盟店の撤退・閉店を経験しています。
- A社:全国約80店舗 → 実働約30店舗前後(約50店が消滅)
- B社:全国約50店舗 → 実働約10~15店舗(約35~40店が消滅)
- C社:コロナ期に店舗が激増 → 2024年に40店舗以上が撤去(多くがM&Aを前提としたブランド解体)
- インスタ特化型FC:2023年に全国展開を開始 → 2025年に半分以上が稼働停止
※ブランド名は伏せますが、業界関係者であれば心当たりのある事象です。
これらの**「公に確認できる閉店」だけでも、すでに120〜150店舗が市場から消滅**しています。
2. 「屋号変更による実質閉店」の増加
セルフホワイトニング業界の特殊性として、**「屋号消滅=閉店」ではない**ケースが大量に発生しています。設備を他業態に転用し、看板だけを架け替えるパターンです。
これは、設備は残っていても、「ホワイトニング事業からは撤退した」実質的な閉店と見なすべきです。
- ホワイトニング専門店 → 小顔サロンへ転換
- ホワイトニング専門店 → パーソナルジムとの兼業へ転換
- ホワイトニング専門店 → 脱毛サロンへ全面転換
この**「実質閉店」がさらに70〜120店舗程度**あると推定されます。
■ 全体のFC市場規模からの逆算
セルフホワイトニングFC市場は、ピーク時(2021年〜2022年)に全国約800〜900店舗の規模だったと推測されています。
【推計:消滅店舗数】
- 公表・可視閉店:120〜150店舗
- 実質閉店(業態転換):70〜120店舗
合計:190〜270店舗が消滅。
(900店舗を基準とすると、約21%〜30%の店舗が市場から姿を消したことになります。この数字は「3〜4割閉店」という現場感覚と強く一致しています。)
■ 現場感覚とも一致する、業界全体の縮小・再編フェーズ
この推計は、現場で活動するオーナーやプロデューサーの体感とも一致しています。2024年〜2025年にかけ、SNSや業界内の会話で聞かれるようになったのは以下のような声です。
- 「周りのホワイトニングオーナーが次々撤退している」
- 「続いてる人が極端に少なくなった」
- 「広告費をかけても新規顧客が取れない。売上が出ない」
これは、ブームによって急拡大したセルフホワイトニング業界全体が、競争激化と集客コストの高騰により、**「縮小→構造再編フェーズ」**に入ったことを示しています。単なるブームではなく、事業として生き残るための戦略が問われる時代に入ったと言えるでしょう。

